競馬は動物虐待か?
私は動物大好きです。
家では猫を三匹飼っていますし、本当は犬も飼いたいくらい大好きです。
でも犬は散歩が必要なので。猫は自由気ままだし(笑)
犬猫だけでなく、動物全般好きなので、野生動物も大好きです。
でも動物好きだからと言って、動物がかわいそうだからと、肉を食べない。なんてことはありません。
それとこれとは別で、動物が好きだからこそ、食するときは感謝の気持ちを大事に食べます。
肉を食べないヴィーガンを否定はしませんが、逆に肉を食べることを否定しないでほしいと思います。
動物愛護という考えはとても大事だけど、「かわいそうだから」という考えで動物を愛護するのはどうかな?と思います。
鯨やイルカは賢い生き物だから、捕食するのは残酷でかわいそう。
そう言われて日本の捕鯨は散々叩かれて来ました。
それじゃ、牛や豚はかわいそうじゃないの?
大事なのは、無駄に動物の命を奪わないこと。
動物の命をいただくのなら、感謝の気持ちを持って、無駄なくいただくこと。
なんでも「動物がかわいそう」って言うのは、単なる人間のエゴだと思います。
動物がかわいそうなら、全ての生き物を殺してはいけません。
もちろん虫もダメなので、蚊やゴキブリも殺しちゃダメです。
人間は生きる上で、多くの生き物の命を奪っています。
そのことを自覚した上で、感謝の気持ちを忘れないことが大事だと思います。
昨日、ネットで衝撃的な写真を見た。
競馬のスキルヴィングという競走馬が、ゴール後に倒れて急性心不全で亡くなってしまった。
動画も見たが、ゴール後、他の競走馬が颯爽と駆け抜けていく中、とぼとぼと歩くようにしている。
異常を感じた騎手が、馬から降りた直後、前のめりに倒れ動かなくなってしまった。
あまりにも痛々しい動画に、思わず胸が締め付けられそうになった。
この動画に対して、「競馬なんてやめたらいい」「動物虐待だ」などの声も上がっていた。
馬に鞭打って無理やり走らせているのが、動物虐待と言うわけですね。
私は競馬は別に好きでも無いけど、馬は大好きです。
でも競馬が虐待になるとは思いません。
馬も本当に嫌なら走らないでしょう。
競馬で活躍する馬は、ほんの一握りだろうし、その馬を育てるために、どれだけの愛情を注いでいるか。
一方的に馬が痛い思いをして走らされているのではないと思います。
馬と人との間に信頼関係が出来ていなければ、決して馬は走りません。
今回のスキルヴィングはかわいそうだけど、たまたまコース上で亡くなってしまった。
もしこれが、コース上でなく、寄宿舎で眠っている時だったら、「亡くなりました」だけだったろう。
今回は大勢の観客の前で、映像にショッキングな姿が残されてしまった。
それを見て「かわいそうだ」という気持ちで「競馬なんて要らない」とコメントしているんだと思う。
「かわいそうだ」というだけで、全てを拒否するのはどうだろうか?
あまりにも短絡すぎると思う。
動物は人間と心を通わせていると私は思います。
スキルヴィングも、最後まで力を振り絞り、騎手が降りてから力尽きた。
動物愛護は大切です。
でもそれは「かわいそうだから」では、成り立ちません。
私たち人間は、動物の命を頂戴して、生かされています。
私たちが安全に暮らすために、時に駆除という名目で、動物の命を奪います。
大切なことは、そうやって動物の命を犠牲にして、私たち人間は生きていることを自覚すること。
当たり前じゃなく、動物の命に感謝の気持ちで生きることだと思います。
その上で、保護しなくてはならない動物は、ちゃんと動物愛護の精神で助ける。
虐待を受けていたり、劣悪な環境で飼育されている場合は、保護する。
そして何よりも、動物を飼うということは、その動物の命を預かるということに責任を持つこと。
「かわいそうだから」という考えは、「可愛いから」と動物を飼ってしまうことに似ている気がします。
動物愛護というのは、何でもかんでも動物を保護することじゃないと思う。
人間の手で動物が不幸にならないように、保護するのが本来の目的だと思います。
最後になりましたが、スキルヴィングのご冥福を祈ります。