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2023-05-30

日本の音

梅雨入りしましたね。
5月で梅雨入りって早いです。
今回は台風の影響もあるんでしょうね。
できれば梅雨明けも早くあってほしい。

田んぼも田おこしが始まって、そろそろ水が張られる季節ですね。
毎年この時期は、田んぼが一面鏡のようになって、とても好きな風景です。
でも、残念ながら、家の近くの田んぼは、全て住宅街になってしまいました。

まだ息子が幼い頃は、すぐ近くに田んぼがあって、よくおたまじゃくし捕まえたりして遊んだものでした。
田んぼが無くなってからは、カエルの合唱も聞こえなくなりました。
夜に涼しさを求めて、窓を網戸にして、カエルの大合唱を聴いていた頃が懐かしいです。

しかし、最近はカエルの合唱がうるさいと感じる人もいるようです。
ネットには、田んぼの持ち主に宛てた、苦情の手紙が上がっていました。
カエルの声がうるさくて、眠れないので対策をお願いします。とのこと。

私はカエルの合唱は、季節の風物詩で、聴くと心が和むのですが。
ネット上でも同様の声が多数で、カエルの声を騒音に感じることへの疑問が多かった。
カエルの鳴き声や鳥の鳴き声なんかは、自然の音として心地よいと思うのですが。

ふと思い出したことがある。
秋になると虫の音が、これまた風情があって良いのですが、この虫の音、外国人にとっては雑音にしか聞こえない。
そんな話を聞いたことがある。
日本人ならではの音の感じ方なのかも知れない。

そう考えると、カエルの合唱も、風情と感じられないのは、日本人が日本人らしさを無くしつつあるのか?
除夜の鐘も「うるさい」と苦情が出て、昼間についたりやめたりするお寺も増えている。
自然の音や昔からの音を、単なる雑音にしか感じない日本人が増えているのだろうか?
それはちょっと寂しいですよね。

これからの季節は、田んぼのカエル。
梅雨が明けたら蝉の鳴き声。
祭りの音、花火の音。
いろんな季節の音が繰り広げられます。

これを夏の風情と感じられないのは、とても寂しいことだと思います。
日本の季節とその季節にしか聞けない音。
大事にしたいですよね。

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