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2023-03-26

有終の美

今日は肌寒く、雨の1日でした。
せっかく桜が満開に近いのに、お花見もできませんね。

そんな雨の1日ですが、今日は剣道の試合がありました。
コロナ対策として、午前は低学年の部、午後は高学年の部で入れ替えでの試合。
我が家は高学年の部で参加なので、午後からの試合となりました。

小学校を卒業しているので、小学生としてはこれが最後の試合になります。
今日の試合は団体戦と、男女の個人戦がありました。
次女にとっては、これが剣道クラブとしては最後の試合。
そして私たちにとっても、息子から長女と続き、ずっと付き添ってきた剣道の最後の試合です。

今回は女子の個人戦があるので、次女に「優勝を目指せ!!」と以前から話していました。
これまでも冗談半分で言っていたましたが、今回はマジで目指してほしいと思っていました。
そしてそれは先生も思っていたようで、先週の他道場での練習試合を見て感じたようです。
翌日の日曜の稽古の後に、私と次女に「優勝を狙えると思う」と話してくれました。

そうは言うものの、勝ち負けに関係なく、とにかく悔いが残らないように、精一杯最後の試合を楽しんでほしいと思いました。
個人戦が先に行われ、次女はなんと第1試合目でした。
相手の道場はあまり聞いたことが無い。
どんな相手かわからない不安もありましたが、そんな不安を吹き飛ばすように、次女は2本勝ちで2回戦に駒を進めました。

2回戦の相手は、背が高くやりづらそうに戦っていた。
なかなか技が決まらず延長戦へ。
それでも決まらず、再度延長戦。
これで決まらなければ判定になる。

結局勝負が付かず判定へ。
技は次女の方が多く仕掛けていた。
結果は判定で次女の勝ち。
ヒヤヒヤしましたが、なんとか3回戦へ駒を進めた。

3回戦の相手は結構強い道場。
しかし次女の得意技の抜き胴が2本決まり2本勝ち。
徐々に調子に乗ってきた。
この時点でベスト4(3位)は決定。

そして次の相手は、なんと先週稽古に行かせてもらった、めっちゃ強い道場の選手。
きっとこれまでの次女だったら、道場名を聞いただけで気持ちで負けていたと思う。
しかし、先週稽古に参加して、練習試合もしている。
自信を持って試合に臨んだと思う。

一進一退の試合が続く。
やはり相手も強い。時間内に勝負はつかなかった。
そのまま延長戦へ。

延長戦で次女にピンチが。試合上から足が出て反則を1本取られてしまう。
反則は2本取られると、技1本と同じになる。
つまりはその時点で負ける。

反則を1本取られ、再び試合場ギリギリでのせめぎ合いが。
「ここで出たら負ける」というギリギリの状態で、なんとか交わして中央へ。
なかなか勝負がつかない中、相手が面を打ちにきた。
その瞬間、次女の竹刀が相手の竹刀を弾きながら胴を射抜く。
得意技の抜き胴で次女の1本勝ち。
ついに決勝へと駒を進めました。

「優勝を狙え!!」と言っていたことが現実になった。
息子の代から、これまで何度も見てきた決勝戦。
最後に勝ち残った選手を見て「たくさん稽古してきたんだろうな」と、別世界を見るような眼差しで見ていました。
そんな決勝戦に、自分の娘が立つなんて。

決勝戦の相手は見たことのある名前。
コロナ前に、何度も何度も稽古に行かせてもらっていた道場の子だった。
次女と同じ歳で、一緒に稽古をしていた。
3年生の頃まで、月に1度くらいのペースで一緒に稽古していた相手。

最後の試合で、最後の決勝戦で、そんな相手と当たるなんて。
これも巡り合わせなのかも知れません。
次女の小学校最後の試合を、しっかり焼き付けようと思いました。

決勝戦は男女同時に開始します。
「正面に礼!!」主審の先生の合例に合わせ、選手が一礼する。
会場から拍手が湧き起こり、一気に試合が盛り上がります。

隣の試合場の男子の試合は、時間内に勝負がついたようで、早々と決勝戦が終わった。
しかし、次女の試合はなかなか決着が付かない。
おそらく次女の抜き胴は情報が行っているだろう。
相手もなかなか打ってこない。

時間内に終わらずに、そのまま延長戦へ。
息を呑む試合展開の中、祈るような気持ちで勝負の行方を見守った。
最後は次女が仕掛けて行ったところを、相手がかわした直後に面を取られてしまった。
惜しくも決勝で敗れてしまいました。

でも、決勝戦まで勝ち進んできただけで、私たちは大満足です。
先生も「よく頑張ってくれた」と褒めてくれました。
最後の最後で準優勝という、有終の美を飾ってくれた次女。
私たちにとっても、最後の試合で最高のプレゼントになりました。

6歳から始めた剣道。
私も息子から15年くらい続けてきた剣道の付き添い。
いろんなことがありながら、息子〜長女〜次女と続けてきました。
最後の最後に、本当に嬉しい結果を残してくれて、感動しました。

今夜は家族で祝杯したいと思います。

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