地域コミュニティーが鍵だと思う
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埼玉県で起きた17歳の高校生による中学校襲撃事件。
「誰でも良いから人を殺したかった」と話している。
そして近隣で起きていた、猫の殺害にも「自分がやった」と供述しているようです。
学校襲撃の事件といえば、平成13年に起きた、大阪府池田市の小学校襲撃事件が思い起こされる。
この事件を機に、学校のセキュリティは強化され、固く門を閉ざすこととなった。
地域から学校が閉ざされ始めたキッカケだったと思う。
本来学校というのは、校区の中心的存在で、地域の人々の支えがあって学校が成り立っていた。
しかし、地域性が薄れ、不審者が増えてくると、学校は地域と距離を取らざる得なくなって行った。
そして子どもたちの安全を守ために、PTAやボランティアで見守りが行われるようになっていった。
私の住む天理市では「みんなの学校プロジェクト」が進められています。
簡単に言うと、地域住民が集まる公民館の機能を、学校に集約していこうという流れ。
コミュニティースクールが導入されて、学校運営を地域と学校が協力して行なっていくことになっている。
その観点からも、みんなの学校プロジェクトは、先を見据えたプロジェクトだと思う。
ただ、一筋縄にはいかない。
なんせ地域のコミュニティーが崩壊している。
これは全国的に言えることだと思います。
昔のような、地域性は影を薄め、同じ町内でも知らない人だらけ。
私が子供の頃に住んでいた奄美では、町内が大きな家族のようなものでした。
行き交う人、みんなが知り合い。
だからよそ者が入ってくると、すぐにわかるし、不審者なんていようもんなら、すぐに話題になる。
でも、今住んでいる町は、300世帯ほどありますが、知っている人はごく一部。
自治会役員をしていた私でさえどうですから、一般の人々は、本当に知らない人だらけだと思う。
そんな振興住宅街と昔ながらの旧村が入り混じった校区なんです。
地域が大きな家族のような町だったら、きっと犯罪も起こりにくいと思う。
そして犯罪者も育ちにくいのではないだろうか。
最初から犯罪者として生まれてくる人はいません。
育っていく環境で、残念ながら犯罪者となってしまう。
地域コミュニティーが復活すれば、犯罪者が出てくる割合も減っていくと思います。
どうやって地域コミュニティーを復活させるか?
それが最大の課題ですね。
学校を中心に、さまざまな人々が集まって、知恵を出し合う。
少しずつでも、地域が元気になる取り組みができれば。
難しいことだけど、一歩ずつ進めてみたい。