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2026-02-12

選挙とデザイン

先日の衆議院総選挙を、グラフィックデザイナー目線で振り返ってみたいと思う。
選挙になると、突然仕事が入ってくることがある。
今回も1件、超特急でポスターの制作依頼がありました。

これまでもたくさんの選挙ポスターも制作して来ました。
お仕事してさせていただいているので、とてもありがたいことですが、その一方で感じることがある。
「ポスター掲示がどれだけ投票行動に結びついているのだろう?」
選挙前になると、街の至る所にポスターの掲示板が立てられる。

今回は真冬の選挙ということもあり、雪国ではそもそも掲示板が立てられない場所もあったようです。
そして立てても、雪が降ったらポスターが雪を被って見えなくなる。
このポスター掲示って、どれだけの意味合いがあるのか?

最近はもっぱら広報はSNSに移っている。
SNS戦略が投票に大きく左右されるとい言っても良い。
ポスター制作よりも、むしろ動画制作に力を入れた方が、効果的なんだろうと思う。

とは言え、紙媒体も必要であるし、SNSにアップするにしても、どのみちデザインはしなくてはいけない。
そう言う意味では、まだまだ私の仕事も必要とされるのかも知れない。
AIに取って変わられる部分は、結構あるかもだが。

今回の自民圧勝の勝因は、高市人気もあるが、広報戦略も大きかったと思う。
キャッチコピーは「日本列島を、強く豊かに。」である。
日本人が失われた30年と言われ、ずっと給料が上がらず苦しんでいる中で「強く豊かに」のコピーは心強い。
一方で中道のキャッチコピーは?

「生活者ファースト」および「くらしを真ん中へ!」だそうです。
正直、全然思い出せなかった。
そういや言ってたな。ほんでもってSNSで「日本人ファーストのパクリ」とか「くらしを真ん中ってどう言うこと?」とつっこまれていました。

キャッチコピーって大事なんですよね。
このピンと来ないキャッチコピーは、中道改革連合が何をしたいのか?よくわからないコピーです。
おそらく新党結成した本人たちも、何がしたいのかわからずにくっついたと思います。

キャッチコピーといえば、SNSで話題になったものがある。
Xでトレンドにも上がった「#ママ戦争止めてくるわ」です。
最初何のことだか、さっぱりわからなかったのだが、選挙で中道改革連合に投票を促すためのものだったようです。
女性の画像に、「#ママ戦争止めてくるわ」のキャッチコピーで、中道改革連合に投票することで、高市総理の再任を阻止しようということらしい。

まず、高市総理は「戦争をする」なんて一言も言っていません。
SNSで左派が「戦争になる」とひたすら煽っています。
そして行き着くところ、この「#ママ戦争止めてくるわ」が出て来ました。

これは強力な効果があったと思います。
しかし逆の意味で。
普通に考えれば、高市総理が戦争を始めるなんて、誰が考えますか?
我が国を守るために、防衛をしっかりやるとは言っていますけど。

この「高市=戦争」の煽りが、普通の人から見たら、とても異常に映ります。
そこに来て「#ママ戦争止めてくるわ」ですから、普通の人はドン引きしますよね。
中道改革連合にとって、強力に効果的だったんだと思います。

考えた人は満足していたんでしょう。
そして同じ思考の人には、きっとバズったんでしょう。
でも、普通の人には逆効果だって、わからなかったんでしょうね。

デザインをすると言うのは、誰に対して何を伝えるのか?
そして受け取った人がどう思うのか?まで考える必要があります。
このキャッチコピーを見た人がどう思うか?まで考えなかったのでしょうね。

本日は、ちょっと違う目線で選挙を振り返ってみました。
時代はテレビや新聞から、ネット・SNSに移行して、宣伝効果もネット・SNSに移っていますね。
私の仕事も、これからどんどん形を変えていくのかも知れませんね。

あぁ〜ついていくので必死だ(笑)

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