15の夜は永遠に
本日、4月25日は尾崎豊の命日だったらしい。
私と同世代、確か年齢は私の一つ上だったと思う。
若くして謎の死を遂げた尾崎は、数々のヒット曲を残して伝説となった。
私はリアルタイムで活躍していた時は、さほど好きではなかった。
そのころは私はハードロックにどハマりしていて、「ハードロック以外は音楽じゃねぇ〜」なんて思っていた頃(笑)
20代後半頃から、日本の音楽にも耳を傾けるようになって、その頃から浜田省吾や尾崎豊が好きになっていった。
尾崎といえば、やはり当時の若者の代弁者だった。
社会に対する不満や、大人に対する反発を、多からず少なからず誰しもが抱いていた。
だからこそ多くの若者に支持されたのだろう。
「15の夜」や「卒業」に出てくる歌詞は、10代後半の、どうしようもない不安を的確に表現している。
♪盗んだバイクで走り出す〜行先もわからぬまま
暗い夜のとばりの中を〜
誰にも縛られたくないと〜逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした15の夜♪
実際にバイクを盗んで走ったことはなくても、当時の若者は、その気持ちが何となく理解できたのだと思う。
理性で考えれば、そんなことをしても、何も解決には至らない。
ただ、そうしたくなる気持ちはわかる。
それが共感を得たのだろう。
浜田省吾もそうだが、尾崎豊もロックな曲調とバラードが両立する。
私が両者を好きになったのも、そんなところなのかも知れない。
ハードロックグループって、結構バラードも良い曲が多い。
尾崎のバラードで最も有名なのは、何と言っても「I LOVE YOU」でしょうね。
私もちょくちょくギターで弾き語っています。
この歌を書いたのは、まだ中学生頃なんだと思います。
なんでそんな年代で、こんな歌詞が出てくるんだろう?って思ってしまう。
♪きしむベッドの上で 優しさを持ち寄り
きつく体 抱きしめあえば
それからまた2人は 目を閉じるよ
悲しい歌に 愛がしらけて しまわぬように♪
天才としか言いようがないですね。
こんな曲を10代半ばで書いてしまうなんて。
他にも「シェリー」「ダンスホール」「OH MY LITTLE GIRL」「僕が僕であるために」など、好きな曲があります。
もし生きていいたら、まだまだ名曲を世に残したのだろうと思うと、本当に早すぎる死でした。
もう31年も経っているんですね。
尾崎の世代=私たちの世代。
若者は自分たちの主張を、大人に反発することで表現していた。
不良と呼ばれ、夜中に爆音を出しながら、バイクで走る。
それが大人への抵抗だったのかも知れない。
私は一才そんなことしてないけど(笑)
当時は全く気持ちわからなかったけど、大人になって振り返ってみると、その気持ちもわかる。
今の時代。
若者たちはどうやってその不満を解消しているのだろうか?
一部にはまだ暴走族のような若者もいる。
しかし多くの若者は、表面上はおとなしく見える。
きっと多くの若者が、現実から逃れゲームの世界に浸っているのかも知れないですね。
誰にも縛られない、自由な空間。
そこでストレスを解消して、現実の世界に戻って来ているのでしょう。
話が尾崎から現代の若者に外れてしまいました(^^;)
もう還暦が迫って来ているおっさんが、若かりし頃を思い出し、昔を懐かしんでつぶやいてしまいました。