自然の脅威を忘れずに

津波警報にドキッとしました。
3.11の時の津波の映像が脳裏をよぎった。
3mの津波が到着する可能性が言われていたが、結果は40cmほどの津波だったようです。
地震による被害は出ているようですが、津波による大きな被害は無かったみたいで本当に良かったです。
「津波」と聞くと、どうしても大きな波が押し寄せるイメージを持ちますが、実際は違うんですよね。
波というよりも、海全体が押し寄せてくる。
だから僅か30cmであっても、一気に押し流されてしまいます。
波の力って本当に凄いんですよね。
私は奄美大島で生まれ育ったので、波の力ってのは、身をもってわかっているつもりです。
それでも、津波と普通の波とは全然違う。
海全体が押し寄せて来るのだから、どんなに踏ん張ったって、人間なんてすぐに流されます。
今回も津波警報が出て、3mの予報のところに、実際は40cm程度だったことに対し「大したことない」とか「避難する必要なかった」とかの声もあるみたいです。
しかしそれは結果論であって、最悪のことを考えて避難することが大事です。
何もなかったってことは、本当に喜ぶべきこと。
自然災害というのは、どのような規模で起きるのかは、人間には測れない。
今回の津波も、3mと予想していても、実際にはそんな津波にはならなかった。
それはさまざまな要因があったのだと思う。
怖いのは、今後も津波警報が出て「3m」と表示された時に「どうせそんな津波来ないだろう」と思って避難しない人が出て来ること。
自分の身は自分で守らなくてはならない。
津波警報は、あくまでも津波が来る可能性が高いという警告。
絶対に予想した津波が来るという保証ではない。
被害が大きくなる時は、人間が自然をなめた態度でいる時だと思う。
「大したことないだろう」という人間の高慢さが、自分自身の身を危険に晒す。
私たちは自然を畏敬親愛し、自然と共に生きていかなくてはならないと思う。
今回は本当に大きな被害にならなくて済んだ。
しかし、私たちはほんの14年ほど前に、東日本大震災という未曾有の災害を経験している。
あの時、津波の恐ろしさを、十分に学んだはずです。
私たちは本当に自然豊かな国に暮らしています。
しかし、それは裏を返せば、自然の猛威にさらされる可能性を秘めているということ。
自然の恵みがあれば、自然が荒れ狂うこともある。
だからこそ、私たちは、自然の中で人間の存在がいかにちっぽけなのかを、忘れてはいけないと思う。
今回はたまたま大きな津波にならなかっただけ。
地震はいつ起きてもおかしくない。
そして起きた時は、最悪を考えて行動する。
それを忘れないようにしないといけませんね。








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