考えることが大事

AIを使うと、本当にいろんなものが、一瞬でできちゃいます。
音楽も、キーワードを打ち込んで、モノの数秒で、それらしい曲が出来上がる。
こうなってくると、人間の創造性って、どうなんだろうって考える。
でも、AIって、結局のところ、これまでの莫大なデータを使って、それらしいものを作り上げるんですよね。
だからなのか、AIで作った音楽って、聴いている時には「おぉ〜すげ〜」って思うけど、結局心に残らない。
なんだろうな。「聴いたことあるな」みたいな感じなんですよね。
これは絵にも言えることのような気がする。
確かに綺麗な絵が出来上がるんだけど、ただそれで終わってしまう。
心に響かないんですよね。
絵にしても、音楽にしても、作る時には作者の気持ちが入る。
AIは無数のパターンの中から、それらしいものを組みわせる。
創造できるか否か、それがAIと人の差なんだと思う。
ただAIで作ったもので十分な場合もある。
創造することを仕事とすると、そこにはやはり費用が発生する。
私たちのような仕事は、考えることが仕事で、創造してものを作り出す。
でも、AIでそれらしいものができて、クライアントがそれで良しとなれば、私たちの仕事は要らなくなる。
例えば「エステっぽいチラシ」とAIに投げて、それっぽいものが出来てくれば、それで十分と判断される。
見栄えさえ良ければ、それでOKとなる可能性は高い。
でも、本当は「誰に何をどう伝えるか」が大事なので、ただただ見栄えが良ければ良いわけではない。
この部分が私たちの一番の仕事なんですが、どうしても「見た目」だけで判断をされてしまう。
なぜこのデザインになったのか?そのコンセプトだ大事なんですが、それって説明しないと伝わらない。
これは音楽にも同じことが言える気がする。
なぜこの音なのか?なぜこのリズムなのか?
そこには作者の想いが込められている。
AIの場合は、そこに想いは入ってこない。
ただただ莫大なデータから、チョイスして組み合わせている。
でも、パッと見や、パッと聴くと、それらしく感じる。
結局はAIもツールひとつなんだと思う。
アイデアを引き出す時や、違うパターンを試してみたい時の参考程度にするのが良いと思う。
全てをAIに丸投げしていたら、人間は考えることをやめてしまう。
それって人間じゃなくなりますよね。
AIはツール。
決してAIに使われることが無いように、上手にAIと付き合いましょう。








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