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2024-06-05

子育て支援・相談センター「ほっとステーション」

今日は県PTAのメンバーと、天理市教育総合センターへ行って来ました。
先週の市PTAの総会の時に、市長から県P会長へお誘いがあったようです。
私も県Pメンバーとして参加しました。

市長自ら「ほっとステーション」の説明をしてくださいました。
ほっとステーションとは、天理市が取り組んでいる相談センター窓口のこと。
市内の小中学校、幼稚園・こども園、保育所、そして学童に通うご家庭の保護者の相談窓口です。

これまで保護者は、子供のことで相談する時は、直接学校の先生に相談していました。
そして現場の学校の先生方も、保護者の相談に向き合って来ました。
これがうまく回っていた時代はそれで良かった。

しかし今の時代、学校の先生方は保護者対応に追われてしまっています。
相談だけにとどまらず、クレームや苦情も多く、その対応で先生方が疲弊してしまっている。
中には理不尽なクレームもあり、先生が職務を全うすることができなくなるケースもある。

ほっとステーションでは、保護者からの相談窓口を設けて、専門のスタッフが対応に当たります。
スタッフメンバーは、元校長・園長・所長や心理士、相談員など。
今年の4月開設から、すでに100件を超える相談が寄せられているようです。

「先生方が子どもたちにしっかり向き合えるために」
そんな想いでできたのが、この「ほっとステーション」です。
その説明を市長自ら行っていただき、他市から参加した県Pメンバーも、興味深そうに聞いていました。

全国的にも珍しい取り組みで、様々なメディアにも取り上げられているほっとステーション。
ただ、肝心の保護者には、今一つその趣旨が伝わっていない気がしています。
先日も学童の総会で、市長が講演として、このほっとステーションを説明しました。
総会に参加した保護者は、ここでようやくほっとステーションの趣旨を理解したと思います。

一応学校から、配信アプリのすぐーるを使って、ほっとステーション開設の案内は送られています。
しかし、書面で見ただけでは、きっと理解されていないと思う。
この点については市長もわかっていて、市PTAとの連携を希望されています。
今後は市Pの方で、積極的に動いてほしいですね。

最初は現場の先生の負担軽減が目的でしたが、蓋を開けてみると、相談してくる保護者の大半が、自分の生い立ちや現状の不安を訴えて来るようです。
つまりは保護者も誰にも相談できなくて、不安な気持ちが学校の先生に向かっていたということ。
だからこそPTAの役割が大きくなって来ている。

今日はほっとステーションの現場である部屋にも入らせていただきました。
6名ほどのスタッフが電話のある部屋で、待機していました。
お聞きしたところ、平均して一日に5〜6件の相談があるらしい。

今日は貴重な現場も見学させていただき、有意義な時間となりました。
私は市PTAの方は顧問なので、直接的な関わりは少ないかと思いますが、学校運営協議会や地域コーディネーターとして、学校とは深く関わって行きます。
これからも自分にできることを考えて、前進して行きたいと思います。

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