なぜ猫は愛されるのか?
我が家には三匹の猫がいます。
いずれも保護猫で、ショパン(♂)3才、ドレミ(♀)2才、ベル(♂)2才。
それぞれに個性があり、それぞれに可愛い。
今、猫を飼っている人が増えていると聞きます。
以前はペットと言えば、猫よりも犬の方が多かったらしい。
しかし最近は猫の方が多いようです。
我が家もその一因であるわけで(笑)
人はなぜペットを飼うのか?
元々人が動物と生活を共にするようになったのは、家畜からのはず。
人の暮らしの役に立つから、動物を飼うようになった。
馬は移動手段として、牛や山羊はミルクを摂るため。
鶏は卵を産むから。
そして犬は元々は番犬として飼っていた。
みんなそれぞれに役に立つから、人は動物を飼っていた。
しかし、猫だけは正直、全く役に立ちません(笑)
犬みたいに番をするわけでもないし、そもそも人間の言うことなんか、全く聞きません。
何かを人間に与えてくれるわけでもなく、ただただ人から消費するだけです。
可能性としてあるのは、ネズミなどの害獣を追っ払ってくれるくらい。
昔の家なら、ネズミが出るなんてこともあったでしょうが、最近はそんな家滅多にないでしょう。
それでも人は猫を求める。何故なのか?
簡単に言えば癒しを求めているのだと思う。
でも、それなら犬でもウサギでも良い。何故猫なのか?
猫は犬のように、飼い主の言うことは聞きません。
それどころか、飼い主を困らせるようなことばかりします。
注意しても聞かないし、同じことを繰り返します。
ふと思い出したロボットがあります。
以前、このつぶやきでも紹介したロボット「LOVOT(らぼっと)」です。
本来ロボットは、人間の役に立つために開発されて来た。
人間の代わりに作業したり、動いたりするのが、本来のロボットです。
しかしこのLOVOT(らぼっと)は、人間の役には立ちません。
ただただ、人間に近づいてきて、愛想を振りまいたり、鳴いたりします。
でも、人間の言うことを聞いたりはしません。
まるで猫と同じなんですね。
なんでこんなロボットが受け入れられているのか?
そしてなぜ人は猫を愛するのか?
人は本質的に、自分よりも弱い存在を守りたいと言う、母性本能があると思います。
弱々しいものを守ってあげたい。助けてあげたい。
そんな気持ちを持っているのだと思います。
そして自分が守ってあげていると感じた時に、癒されるんだと思います。
猫に限らず小さな動物が、自分の腕の中で安心して眠ったら、「自分を頼りにしている」と感じて癒されます。
猫が自分の膝の上で、喉を鳴らしながら寝たり、布団の中に入ってきて腕に顔をちょんと乗せて寝たり。
もうこれは猫の反則技です(笑)
犬も可愛くて大好きですが、犬は飼い主に忠実です。
猫はマイペースなので、飼い主が振り回される。
逆にそれが現実から目を背けられることになっている気がします。
飼い主が落ち込んでいると、おそらく犬は一緒に落ち込む。
飼い主を気遣ってくれることに、さらに愛情が増すとは思う。
しかし猫は飼い主が落ち込んでいようと、どんなに忙しくても、眠くても体調が悪くても、「餌くれ〜」と鳴いて来ます(笑)
自分のことしか考えていません。
そんな猫を見ていると、落ち込んでいるのが馬鹿馬鹿しくなります。
猫によっては、飼い主に懐かない猫や、他の猫と相性が悪いこともある。
しかし我が家のニャンズは、三匹とも家族に懐いていて、お互いの中も良い。
ニャンズに振り回されることも多いけど、それはそれで癒されています。
これからも三匹のニャンズと共に暮らして行きたいと思います。