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2024-01-08

被災地を利用しないでほしい

三連休も今日で終わり。
そして子供たちの冬休みも、今日で終わりです。
明日から学校、3学期のスタートですね。

今日は長女の吹奏楽部のアンサンブル発表会でした。
来週コンテストがあるので、それの練習も兼ねての発表会だと思います。
午前中だったので、家族で見に行って、帰りは長女も一緒に帰って来ました。

2024年になって、すでに1週間が経ちました。
元日の能登半島地震は、本当に被害が大きかったことが、時間の経過と共にわかって来ました。
特に輪島市と珠洲市は、家屋の倒壊がかなり多いようです。
いまだに倒壊した家の下敷きになってしまっている人がいる。

本来なら楽しいお正月の元日。
久しぶりに集まった家族もいたことでしょう。
そんな幸せな時間が、一瞬にして奪われてしまいました。

家族の中で一人だけ生き残った父親が「どうしてこんなことに・・・」と言葉を詰まらせている映像を見て、胸が張り裂けそうな気持ちになりました。
妻と長女を亡くしてしまった父親は「助けてあげることが出来なかった」と涙を流す。
いったいどれだけの家族が、この地震によって幸せを奪われてしまったのか?
本当に辛いです。

辛い現実に追い打ちをかけるのが、なかなか進まない救助活動、そして届かない救援物資。
その原因となっているのが、道路の被害の大きさです。
能登半島の地形は、山と海に挟まれたところが多い。
崖崩れや道路の亀裂によって、至る所で通行止めが発生。

通れる道路が限られてしまっているので、各地で大渋滞が起きている。
そこで政府からは「一般車両は極力通行しないで」とのお達しも出た。
石川県からは「まだボランティアを受け入れる体制が出来ていない」とのことで、「無闇に石川県に来ないでください」とのお願いも出ています。

それでもその声を聞かずに、被災地に向かった人もいます。
車で何時間もかけて、被災地に入って、渋滞の元を作る一因になりながら。
被災地に入っても、何もできることは無いでしょう。
被災地の状況を見て「水が足りません」とか「まだまだ救援物資が届いていません」とか、YouTubeやSNSで発信する。

何のために被災地に入ったのでしょうか?
あなた方が発信しなくても、そんなことはわかりきっています。
あなた方の行動が、渋滞の一員になり、その分救助や救援の妨げになっています。

まるで自分が被災地を助ける、ヒーローにでもなったつもりでしょうか?
わかりきっていることを、自分の目で見て、それをまるで自分だけが知っている情報のように発信して、自己満足しているのでしょうね。
やるなら渋滞の一因にならないように、ヘリとか使って物資を届けるくらいやってください。
実際に自分のヘリで、物資を届けた人もいます。
でもそんなことができる人は限られている。

私たちが今できることは、義援金くらいです。
変わらぬ日常生活を営みながら、経済を回すこと。
そして被災地にエールを送り続けること。
何も出来ない人間が、被災地へ行ってはいけません。

自衛隊は黙々と救援活動を行なっています。
各自治体から出向いた消防などの応援も、日々救援活動を行なっています。
そんな方々は自らの活動をPRなどしません。

被災地の状況を、まるで自分の手柄のようにSNSで発信している姿には、違和感しか感じません。
震災を利用したPR活動だと言われても、致し方ない行動だと思います。
本当に何が大切で何が必要なのか?考えてほしいと思います。

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