もう繋がらない母の携帯電話
今年も残り3日ですね。
本日仕事納めのつもりでしたが、やはり納め切らず(笑)
明日で納めたいと思います。
今日は母の携帯の解約にauまで行って来ました。
数日前に一度auに行って、同じく母が使っていたiPadを解約して来た。
iPadも4G対応だったので、一応通信料がかかっていた。
こちらは簡単に解約できたが、携帯の方は、本人の死亡が確認できる書類と、携帯本体が必要とのことだった。
死亡確認の書面は、戸籍謄本を奄美の姉にお願いした。
そして携帯も、姉が持っていたので、戸籍謄本と一緒に送ってもらった。
二日前に届いたので、昨日auに予約を入れて、今日解約に行って来ました。
最初に説明を聞いた時に、携帯を返却するような話だった。
ずっと母が使っていた携帯だったので、できればそのまま保持したいと思ったが、返却しなくてはいけないのなら仕方ない。
最後に母の遺影と携帯を、思い出として写真に収めてauへと向かった。
携帯を差し出し、戸籍謄本を渡して、淡々と解約作業が進みます。
最後に私のサインをして、全ての手続きが終わりました。
「これで母の携帯ともサヨナラだな」と思っていたら、店員さんがこう言いました。
「この携帯は分割支払いも終わっているので、本体はお持ち帰りいただいても、こちらで預かることも可能ですが、どうされますか?」
「え?返却しなくて良いの?」と思いましたが、「それじゃ持ち帰ります」と言って持って帰りました。
持って行った時は、真っ黒だった画面が、ちゃんと携帯として表示されている。
auで確認する際に、充電コードを差していたので、少しだけバッテリーが回復したようだ。
奄美から届いた時は、電池切れで何も表示されなかった。
持ち帰って携帯を触ってみたが、もちろんもう通話は出来ない。
しばらくしたら、再び電池切れで何も表示されなくなった。
充電コードは姉が持っているみたいなので、また送ってもらうことにした。
携帯は返却しなくちゃいけないと思っていたので、充電コードまで送ってもらっていなかった。
兄弟みんなで「携帯が無くなるのは寂しいね」と話していたが、手元に残ることになって、みんな喜んでいます。
もう二度と繋がらない携帯電話ですが、形として残っているだけで、なんとなく母と繋がっている気持ちになります。
充電コードが届いたら、バッテリーを満タンにして、また母の元に供えさせていただきます。
少しずつ手続きなどをしていくことで、母の死を現実として受け止めている。
でもきっと、一番リアルに受け入れる時は、奄美に帰っても帰る場所がない時だろうな。
母がいないだけでなく、母がいた場所すら無くなってしまうのだから。
もう二度と繋がらない携帯電話。
でも心だけは繋がっていると思う。
また夢の中ででも話せたら嬉しい。