働くということ

人権と言うのは、その人が亡くなってしまったら消えるようだ。
死人に口無しなので、もちろん反論も抗議もできない。
2年前にお亡くなりになった、八代亜紀さんのCDが発売されたらしい。
でもそのCDが普通のCDじゃない。
特典になんと、八代亜紀さんが若かりし頃の、ヌード写真が入っているとか。
若い頃に同棲していた相手が撮った写真らしいが、なんでそんな写真がCDの特典になる?
このCDを販売している会社は、その写真の権利もCDの販売権利も持っていると言っているらしい。
そしてヌード写真の権利を売っても良いとも。
普通の精神じゃ無いですよね。
いくら亡くなったからと言っても、好き勝手やって良いわけではない。
八代亜紀さんが生きている間に、ご本人を説得して販売するのならわかる。
しかし亡くなって何も出来ないのがわかっている状態で、これをやる非道さ。
金のためなら何でもやる。
そんな匂いがプンプンします。
もちろんこれに対する批判の声はたくさん上がっているけど、法律上販売差し止めはできないらしい。
「法に触れなければ何をやっても良い」
最近そんな商売が増えているような気がします。
人を騙しても、人を裏切っても、法律に触れなければ、お金が入ってくるなら、それで良し。
そんな商売は長続きしないことは、わかっているけど、単発的にでも儲けたら良いと思っているのでしょうね。
なんかね〜人として情けないですよね。
倫理観ゼロですね。
私が古い人間なのかも知れないが、働くと言うのは儲けることでは無いと思っています。
働くと言うのは、社会のために自分ができる奉仕だと思う。
お金はあくまで、その報酬として出てくるもの。
お金が先じゃない、お金は後から発生してくる。
今は順番が逆なんですよね。
お金を稼ぐためには、何をするか?になっている気がする。
だから簡単に稼げる方法を探り、法律スレスレでも儲かれば良い。
そんな人間が増えている気がする。
本当は「社会のために自分は何ができるか?」が基本だと思う。
でも、会社を選ぶのも「どこが給料が良いか?」が最優先ですからね。
お金で選ぶんじゃなくて、やりがいや仕事の内容で選ぶことが大事。
やりたいことがわからないって若者も多いんでしょうね。
だから詐欺も増えるし、闇バイトに手を出してしまう若者が後を絶たない。
亡くなった人の昔の写真を使って、金儲けしようなんて、本当にゲスな考え方です。
それでも金さえ手に入れば良いという考えなんでしょうね。
本当に虚しい考えです。
お金は大事だけど、それは自分のところに入ってきたお金を、大切にすると言う意味だと思う。
無駄に使わない。必要なために大切に使う。
そしてお金が入ってくることに感謝をして、また使うことにも感謝をすることが大事だと思う。
「お金が大事だから、お金をたくさん取ろう」と言う意味ではない。
学校教育の中で、働くとは何か?を教えていく必要もあるのでは無いだろうか?
道徳的な内容になるけど、それが大事な気がしています。