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2024-04-02

作品を魅せるための作品

昨日、そして今日と、めっちゃ仕事している。
先週1週間、まるまる入院で仕事出来なかったから、その埋め合わせってだけのことですが(笑)
それでも自分でも「よくこんだけこなしたな」ってくらい仕事進みました。
やればできるんじゃん俺(笑)

でも、まだまだやらなきゃいけないこと山積みです。
仕事もだけど、仕事以外のことでも。
来週は入学式で祝辞があるから、また文面考えなきゃ(><)

さて、今日は終わったお仕事の紹介を。
毎年この時期にいただいているお仕事です。
ステンドグラス展のDMのお仕事。

すぐご近所に、ステンドグラス作家の「塚田邦彦さん」がおられます。
歩いて1〜2分くらいの距離にお住まいで、お仕事をしながら、ステンドグラスの教室もご自宅でされています。
毎年ゴールデンウィーク前に、作品展をされていて、そのDMをもう10年続けている。

最初にお知り合いになったのは、私が自治会の役で校区の生涯学習委員をやっていた時。
同じく塚田さんも、生涯学習委員の役をやっていて、その時にお話をしました。
でも、私自身は塚田さんのことは知っていました。
小学校のPTA行事で、土曜参観の時に、地域の人を講師に招いて、親子でいろんな体験学習をしていた。
その時に、ステンドグラス体験の講師として、塚田さんが来ていて、息子がその体験学習に参加した。

私がグラフィックデザイナーであることを知ると、「DM作ってもらえますか」と言う話になった。
その時に「写真も撮ること出来ますか?」と言われ、ついでに写真も撮るようになりました。
それまでは、別のカメラマンに頼んでいたが、写真を撮ることは出来ても、DMは作れないので困っていたらしい。
最初の頃は、これまでのDMで使っていたタイトルを、そのまま使っていました。

しかし、ある時から「こっちの方がしっくりくるな」と、作品の雰囲気に合わせて、勝手に私の方でタイトルを考えて提案した。
するとそれが気に入ったようで、次からは「タイトルお任せ」になりました。
毎回作品が違うので、その雰囲気を私なりに感じて、タイトルをつけていました。

今回撮影に伺った時に、「作品展のDMを楽しみにしているお客さんがいる」とおっしゃっていました。
作品そのものも大事だが、DMを楽しみに「ハガキください」と言うお客さんが増えているらしい。
DMは言わば、私にしてみれば自分の作品。
ステンドグラスの魅力が伝わるように写真を撮り、さらにその世界観を伝えるために、タイトルとコピーを考える。
そのDMを毎回楽しみにしていただいているなんて、こんな嬉しいことはない。

今回のDMのタイトルは「幼心帰旅」。
コピーは「記憶の中に生きる故郷」です。

ステンドグラス作品は、古い家の間を流れるドブと、その後ろに草むら、さらに後ろにビルの影が浮かぶ。
横と背面から、電球を当てることで、夕暮れ時間帯を表現する。
昭和30〜40年代を思わせる、ノスタルジックな世界観です。

この時代に生きていなかった世代にも、なんとなく懐かしさを感じられるのではないでしょうか?
私なんぞはど真ん中の世代なので、思わず子供の頃にタイムスリップしたような気持ちになります。
だからこそつけたタイトルが「幼心帰旅」です。
コピーの「記憶の中に生きる故郷」は、まさに今の私の心境。

もうあの頃には戻れない。
故郷に帰っても、あの頃の光景は無い。
でも、記憶の中で生き続けている。

塚田さんのステンドグラスの作品。
その作品を撮り、タイトルをつけてDMにすることで、私の作品も生まれる。
このDMで一人でも多くの人が、興味を持って作品展に足を運んでいただけると嬉しいですね。

興味のある方はぜひ。
【塚田邦彦のステンドグラスの世界】
場所:現代クラフトギャラリー
住所:大阪市北区西天満 4-6-24
期間:令和 6年4月22日(月)〜令和 6年4月27日(土)
時間:AM11:00~PM7:00(最終日 PM5:00 まで)

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