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2025-03-29

PhotoshopのWeb版

AdobeがPhotoshopのWeb版を出しています。
まだベータ版ですが、Photoshopのおおまかな機能は揃っているようです。
もちろんデスクトップ版からすれば、全然機能は足りませんが、ちょっと使ってみたいという人には、これで十分ではないでしょうか。

これから他のアプリもWeb版を出していくのかな?
illustratorやInDesignもWeb版が出るのだろうか?
その内、デスクトップ版がWeb版に変わっていくのかも。

Canvaや最近のAI機能を使えるサービスは、そもそもWeb版です。
ブラウザで使えるので、アプリをダウンロードする必要が無い。
これは便利ではあるけど、私のように仕事で使う人間には、やはりデスクトップで使える方が嬉しい。

Webサービスの懸念点は、すべてをメーカーに委ねるところ。
Canvaを例にすると、Canvaでチラシを作っても、元データはCanvaのサーバの中にある。
PDFとしてダウンロードはできるが、そもそものデータは手元には残らない。

つまり自分の作品は、自分で作っていながら、データは自分のものではない。
Canvaのサーバがなければ、何もできないことになる。
もし、Canvaが突然サービスを停止したら、Canvaで作ったものは、すべて失われることになる。

ありえないけど、もしAdobeが突然使えなくなったら。
デスクトップ版のアプリであれば、自分のMacにアプリが入っていて、データも自分のMacにあるので、何も問題はない。
ネットにつながっていなくても、普通に作業はできる。

しかしWeb版は、ネットにつながっていなくてはいけないし、作ったデータは自分の手元には残らない。
もし将来的に、AdobeのアプリがすべてWeb版になったら、データの所有権は誰になるのだろう?
作ったのは私だけど、データはAdobeのサーバの中。
自分の作品だけど、自分の手元に無いということになる。

今後、様々なアプリがWebサービス化されていくだろう。
その時に、このデータの所有はどうなるのでしょうね。

今の私の状態は、持ち家であるMacの中で、illustratorを使ってイラストを描いている。
だからデータは家(Mac)の中だし、データの所有は私にある。
でも、これがAdobeマンションを借りていて、そのマンションの中でillustratorを使う場合はどうか。
そこで描いたイラストは、外には持ち出せない。

マンションを借りているので、自分のものという意識はあるけど、もしマンションを解約したら、イラストも無くなってしまう。
持ち家なら、引越しの際に、動かせるけど、マンションはそうはいかない。
Webアプリの欠点だと思う。

Webアプリを使って作った作品の権利ってどうなんでしょうね?
Canvaで広報誌とか作っているけど、もしCanvaが無くなってしまったら、すべて消えてしまうということですよね。
まぁ、仕方ないのかなとも思うけど、これが自分の作品だったらやりきれないですよね。

Webサービスは便利だけど、そこがちょっと懸念材料ですね。
将来的にAdobeのアプリが、Web版だけになったら嫌だな。
自分のイラストデータが、自分の手元に無いのって、ちょっと考えたくない。

PhotoshopのWeb版が出てきて、ちょっと考えてしまいました。

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