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2025-02-28

一度だけ会えるとしたら

もしあの世に行ってしまった人と、1人だけ一度だけ会えるとしたら。
あなたは誰と会いたいですか?
私はやっぱり母ですね。

母が他界して、1年以上経ちますが、やっぱりまだどこかにいるような感覚が消えません。
家族で何か嬉しいことがあった時、ふっと「母に連絡しなきゃ」って頭をよぎります。
母はもういないことは、理屈ではわかっているけど、まだまだ心が受け入れていないのかも知れないですね。

もし母ともう一度だけ会えるとしたら、私は何を話すだろう?
母に謝るかな?
長男として、母が望むような息子で無かったと、母に謝るかも。

きっと母は「そんなことはない」と言うでしょう。
母は私に多くのことを望みませんでした。
子供達に迷惑をかけたくない、という気持ちが強かったように思います。
だからこそ、最後まで一人暮らしを頑張った。

本当は奄美に帰って来て欲しかったのではないか?
一緒に暮らしたいとの気持ちは無かったのだろうか?
どうしても長男として、母の気持ちがわからないままなのが、心のわだかまりとなっている。

母が元気な内に、そんな話をしていたら良かったと思う。
でも、きっと母は本音を話さなかっただろう。
私たちの家族が、奄美に帰ってくることは出来ないことを、母は一番わかっていた。

一度、本気で奄美に帰ろうと思ったことがある。
息子がまだ小学生になる前かな?
真剣に考えて、嫁さんにも相談して、前向きに考えていた。

でも、母は頑なに反対していたようです。
そのことを直接母から聞いたのではなく、奄美の姉から伝えられました。
奄美に帰って来ても、仕事もそんなに無いし、大変なのがわかっている。
きっと嬉しい気持ちもあるけど、私たちの家族のことを考えて反対したんだろう。

しかし、直接私には言わない。
きっと言えなかったんだと思う。
だから遠回しに、姉から伝えたんだろう。

最後まで、自分のことよりも、子供たちのことを心配していた母。
苦労の連続だった人生だと思う。
母の苦労に比べれば、私の人生は、なんて恵まれていることか。

母の夢を見ることもありません。
きっとあの世を満喫しているのかな?
もう会うことは出来ないけど、いつも見守ってくれていると思う。

でも時には夢の中ででも会いたいですね。

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