「みんなの学校」上映会&講演会
今日は「みんなの学校」上映会へ行って来ました。
「つなぐ子育ちネットワーク隊」が主催する上映会で、上映会の後に特別講演会もセットになっています。
「みんなの学校」というのは、大阪市立大空小学校の取り組みを紹介した、ドキュメンタリー映画です。
大空小学校では「すべての子どもの学習権を保障する」という理念で、教職員や地域の人たちと共に、障害の有無に関わらず、すべての子どもがいつも一緒に学び合っている。
通常であれば「特別支援学校」や普通の学校でも「特別支援学級」があり、障害や支援の必要な子どもは、そこで勉強を学ぶ。
しかし、大空小学校では、みんな同じ教室で勉強を学ぶ。
障害ではなく、それはその子の個性である。
その考えで、子どもたち一人一人と真剣に向き合う。
最初は理想論に思えた。
しかし、教員や地域の大人たちが、真剣に向き合って、子どもたちと接すると、子どもたちも変わってくる。
そしてクラスメイトも、トラブルになりながらも、そこから学び成長していく。
まさに人間関係を学んでいるように感じた。
上映会が終わると、大空小学校の当時校長先生だった「木村泰子先生」の講演会となりました。
映画の中で関わってきた子どもたちの様子や、子どもたちのその後も紹介してくださいました。
当時小学6年生だった子どもたちは、20歳を超えて大学生になっている。
それぞれの道を歩み、頑張っているようです。
学校は勉強するところ。
私たちはそのように考える。
確かに勉強をするところではある。
しかし、勉強以上に必要なことを学ぶ場所。
それは人間関係を学ぶこと。
子どもたちは同年代の中で、時にぶつかりながらも、コミュニケーションを学んでいく。
だからこそ、たとえ障害があっても、同じ教室で学ぶことが大事なんだと気付かされました。
勉強は社会人になってからでも出来る。
しかし、子どもの頃に体験するコミュニケーションは、社会人になってからでは出来ない。
人間力が大事。
まさに先日、私たちが開催した「バカロレア啓発セミナー」と同じような印象を受けました。
学歴よりも人間力。これからの時代は最も必要となってくると感じました。
私の住む天理市では、市が「みんなの学校プロジェクト」を推進しています。
小学校が地域のハブとなり、公民館などの機能を小学校に融合する構想。
地域の住民が集う場所が学校となり、まさしく地域住民が学校運営に関わっていく。
国が進めている「コミュニティースクール」とも一致する。
今回の上映で「みんなの学校プロジェクト」って、ここからヒントを得たんじゃないかな?と思いました。
まさに地域の住民も一緒になって、みんなで学校をつくっていく。
地域コーディネーターにとっても、とても参考になる内容でした。
帰って来てからしばらくすると、メッセージが入っていた。
同じく地域コーディネータをやっている方から。
昨年度まで、代表をされていた方で、今年度から私に代表をお願いした方です。
一緒に地域コーディネーターをやっているので、今回の上映会を紹介していました。
その時は「行きます」とも何も言ってなかったので、参加しているとは思っていなかった。
でも同じ会場で参加していたみたいで、「とても参考になりました」と、メッセージを送って来られました。
みんなでつくる学校。
私たちの地域も、出来ることから少しずつ、この思いを広げていけたらと思います。