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2024-09-09

イメージが形になったセミナー

昨日の「国際バカロレア啓発セミナー」は、概ね成功だったと考えています。
気になる点はいくつかあるけど、アンケートの結果を見ても、皆さん満足度が高かった様子。
ずっと学校と協議しながら進めて来てよかったです。

最初このセミナーの企画を、校長先生から聞いた時に、私からお願いしたこと。
それは聞きっぱなしのセミナーにしたくないと言うこと。
これまでもPTAなどの研修会に参加して思っていたこと。
ただただ聞いて帰るだけのセミナーだと、消化不良になる。

確かにいろんなことを聞いて、たくさんインプットして勉強にはなる。
しかし、それは自分が聞いて、自分の頭の中で理解しただけ。
できればインプットした情報を、アウトプットして他の人と共有したい。

県PTAの行事で、いつも人気なのが「運営学習会」です。
運営学習会とは、県内いろんなところのPTAが集まって、それぞれに運営方法などを話し合う。
様々な課題をお互いに話すことで、新たな気づきがあったり、解決方法を見つけたりできる。
この形式はインプットとアウトプットを両方行うので、参加者はとても満足して帰ります。

しかし普通のセミナーだと、聞きっぱなしが多い。
最後に質疑応答を設けたりするが、そこで出てくる質問が、自分が聞きたいこととは限らない。
でも、自分で手を挙げるのは、ちょっと恥ずかしい。
そんな人も多いと思う。

だからこそ、聞きっぱなしのセミナーにしたくなかった。
「国際バカロレア」と言う聞きなれないものだけに、余計に最後の質疑応答に力を入れたかった。
おそらく昨日のセミナーを受けた人でも、まだまだ理解出来ていない人は多い。
もし、質疑応答がこれまでの方法で行なっていたら、消化不良で帰った人が大半だったと思う。

今回私が考えた質疑応答は、Webアプリを使ってスマホで質問を受ける方法。
LiveQと言うWebアプリで、質問を投稿してもらう。
Webアプリなので、スマホにアプリをダウンロード・インストールする必要がない。
QRコードを読み込めば、すぐに質問ができる。

そして質問は一覧で表示されるので、他の人が投稿した質問も見れる。
自分で質問しなくても、他の人の質問に賛同できれば、いいねボタンを押すことで、自分の意思が反映される。
最初は別のアプリを使う予定にしていました。
しかし、そのアプリは同時に使えるのが30名程度。
100〜500人規模で使うには有料となる。

そこで他のアプリを探していて見つけたのが、このLiveQでした。
最初に使おうと思っていたアプリは、アンケート機能もあったので、魅力的だったが、有料になるのと日本語対応していなかった。
Webアプリというだけで、難しく考えてしまう人が多いのに、加えて英語だときっと参加者は減る。

LiveQは日本の企業が提供しているので、普通に日本語で使えるし、人数制限も無かったのでLiveQで質疑応答を行いました。
それでも多少の説明は必要なので、あらかじめQRコードと使い方の説明を受付で配布しました。
セミナー最中にもQRコードを読み取ってもらう必要があったので、合わせて取説を作りました。

質疑応答の前に、来場者で今日のセミナーについて、話し合ってもらう時間を5分間設けた。
先日の日本PTA全国大会川崎大会と同様に、参加者同士でディスカッションしてもらってから、質疑応答に入りました。
壇上には、本校の校長と本校の中学生生徒2名、保護者代表として育友会から司会者と通訳、高知国際の校長先生とOB、バカロレア機構担当者など、9名が並んでそれぞれに問いかけたりしていました。

果たしてどれだけの質問が入るのか?
もし質問が少なかったらどうしよう。
そんな不安の中始まった質疑応答。

壇上の9名が話をしている間に、質問が入り始めました。
質疑応答担当の先生と、どの質問を選ぶか、二人で話していました。
「これとこれでいきましょう」と、話していると、次々と質問が入ってくる。
先ほど見ていた質問が、どんどん下の方に流れていって、見つけられなくなるほど、どんどん質問が入ってくる。

そこで「いいね」順にして、反応が高かった質問の中から選ぶことに。
担当の先生とプチパニックになりながらも、なんとか質問を選んで、登壇者に回答をお願いしました。
全部で6つくらいの質問を投げさせていただいたが、残念ながら全ての質問を選ぶことは不可能。
時間も限られていて、質疑応答の時間も終わってしまいました。

予想以上の反響に、嬉しい悲鳴となりました。
登壇者の人たちも、びっくりするくらい、たくさんの質問でした。
最後の校長先生の挨拶で、全ての質問に答えられなかったお詫びと、可能な限り質問に答えて、ホームページに掲載することを伝えました。

今日、その質問を拾い出していてびっくりしました。
なんと質問の数、全部で81個。
絶対に答えられない質問の数でした。

予想以上の反応でした。
やはり皆さん、聞きたいことはたくさんあるけど、なかなか手を挙げてまでは聞けないんですよね。
LiveQを使ってスマホで受け付けることで、皆さん気軽に質問してくれました。
もっと質疑応答の時間があれば、もっとたくさんの質問に答えられたんですが。

今回の「参加型セミナー」は、PTAでも使えると思っています。
先日の日本PTA全国大会川崎大会も、会場で話し合った答えを、LiveQで受け付けたら、いろんな意見を来場者全員で共有できた。
これまで頭の中でイメージしていて、なんとか形にしてみたいと思っていたので、今回のセミナーで実現出来てよかったです。
そして予想以上の反応に手応えを感じました。

最後に、会場に足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

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