コスパ・タイパは人によって違う
最近よく「タイパ」という言葉を聞く。
タイムパフォーマンスの略ですが、最初はなんじゃ?って思いました。
コスパはよく聞きますが、早い話が時短ですね。
コスパ・タイパが良いものが売れる傾向にあるようです。
確かに無駄なものは省くってのは一理ある。
しかし何でもかんでもコスパやタイパで考えるのもどうか?と思う。
「時間の無駄」を削減するのが「タイパ」になるわけですが、時間の無駄は人によって感じ方は違う。
最近の若い人は、会社の飲み会などは行きたがらないと聞く。
お金払って気を使って飲むくらいなら、親しい友人と飲む。
それが答えらしい。
まさにそんな人にとっては、会社での飲み会は「時間の無駄」だし「無駄な費用」なんでしょうね。
でも別の人にとっては「コミュニケーションが取れる」「先輩の貴重な話が聞ける」と考える。
コスパやタイパって人によって変わってくる。
一見無駄と感じていたものが、逆に良いと見直されている物もある。
最近はレコードやカセットテープが、再び着目されているとか。
今の時代、音楽を聴くのは、ほとんどがデジタル。
私もiPhoneやMacのApple Musicで音楽を聴く。
昔のように、カセットテープを引っ張り出して来て、カセットデッキに装着してプレイボタンを押す。
なんてことはやらないし、そもそもカセットデッキが無い。
レコードなんて、レコード盤にレコードをセットして、レコードに針を下ろすなんて作業。
こんなめんどくさいことが、逆に今は見直されている。
「音楽を聴く」という工程が良いらしい。
これから音楽を聴くんだ。という気持ちになるんだとか。
昔はレコードジャケットがあって、それが音楽作品を強調していた。
レコードを発売するには、レコードを作り、ジャケットを作り、レコード店で販売をする。
ものすごいコストも時間もかかっていた。
それがCDになり、デジタル化してサブスクになって、コスパもタイパも良くなった。
でも、昔の無駄と思われたものが、逆に良きものと感じられる。
人間って「無駄」と思って無くしたものを、時代が過ぎてから「必要」と感じる生き物なんでしょうね。
本当に無駄なのか?本当に必要なのか?
それは時代によっても、またその個人によっても違う。
コスパ・タイパって言葉に振り回されないように、しっかりと自分の生活の中で、自分に必要なものや時間を見極めたいですね。
私のこの毎日のつぶやきも「時間の無駄」なのかも知れないけど、私にとっては今を記録する「必要な時間」なんですよね。